最近注目されているマーケティング手法の1つの「1to1マーケティング」。具体的にどのような施策のことで、なぜ必要なのかご存知でしょうか。
なんとなくは分かっていても実際に何をしたら良いのか分からないという方に、1to1マーケティングについてのご説明と、オススメの手法をご紹介いたします。
“1to1マーケティングとは?”
1to1マーケティングとは、顧客の嗜好に合わせて一人ひとりに最適化されたマーケティングを行うことを言います。テレビ広告や新聞などのマス・マーケティングとは対局にあり、情報が膨大にある現代ではとても重要なマーケティング手法とされています。
顧客一人ひとりの嗜好にあわせて展開するマーケティング活動のこと。
マス・マーケティングの対極をなす考え方で、顧客一人ひとりの属性や嗜好、購買履歴などから個別に最適化されたマーケティング活動を展開する手法のことを指します。ITを駆使することで顧客からはあたかも自分自身にパーソナライズされた情報が提供されている印象を持たせることを可能にします。近年のユーザの欲求の多様化に伴い、ますます重要度が高まってきています。
引用元:https://kotobank.jp/word/One%20to%20One%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0-809914#targetText=One%20to%20One%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0,%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E6%8C%87%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
1to1マーケティングのを実現するツールは多数ありますが、代表的なものだと「リターゲティング広告」、「レコメンデーション」、「ステップメール(MA)」、「ポップアップ」などがそれにあたります。
“1to1マーケティングの重要性”
誰でもすぐにインターネットにアクセスできるようになった現代では、1to1マーケティングの重要性がとても高まっています。
インターネットが普及する以前は、多くのユーザーがテレビ広告や新聞などから新しい情報を取り入れていました。しかし、世帯の90%以上がモバイル端末を持つ現代、ユーザーは製品購入前にインターネットで検索、情報収集をすることが当たり前になりました。現在約30億人がインターネットにアクセスし、ウェブサイトの数は17億サイトにのぼります。
引用元:https://100man1oku.net/number_of_world_websites-worldranking_of_website
しかし、何か情報を探そうと思ったとき、1つの検索ワードでも出てくるページは何ページにも渡り、情報は飽和状態にあります。その中から自身の欲しい情報を的確に見つけ出すのは至難の業です。
さらに、サイトを運営する企業としては自社サービスを目指してサイトに訪問するユーザーばかりでなく、目的が不明確なままふらっと訪れたようなユーザーも割合が高くなりました。こういったことにより、サイト内の情報もさまざまなターゲットに合わせた情報やコンテンツを用意する必要が出てきました。それによって、せっかくユーザーがサイトに訪問してくれても自身に合った情報を見つけることができずに離脱してしまう、という課題が発生しています。
このような理由から、今まで多く行われていたマス・マーケティングだけではユーザーの獲得が難しく、1to1マーケティングの重要性が高まってきました。マス・マーケティングで知ってもらい、選んでもらうのではなく1to1でコミュニケーションを取り顧客理解をすることで、企業からユーザーへの提案を行うのです。
“1to1マーケティングの代表例”
普段インターネットを利用していれば、この記事を呼んでいる皆さまも1to1マーケティングに触れていることがあるのではないでしょうか。下記は1to1マーケティングの代表的な手法となります。
①リターゲティング広告
ECショップなどである商品を見ると、サイトから離れた後もその商品のバナー広告などが他のサイトで表示された経験があるかと思います。
過去、サイト内で閲覧したページなどをもとに、サイト離脱後も広告で追いかけることができる手法です。閲覧履歴によって広告を出し分けられるので、ユーザーが興味を持ったであろうページを訴求することができます。
・オススメ企業:初回訪問時のCVRが高くなく、再訪問率も低い企業
②レコメンデーション
以前購入した商品に応じて、「あなたにオススメ」などの機能で類似商品や関連性の高い商品をオススメされる手法です。セグメントの分け方は多数ありますが、購入履歴や顧客情報に応じてオススメをしてくれるので、よりニーズとマッチした提案ができ購入数を上げることができます。
・オススメ企業:リピーターの割合が多く、よりLTVの向上を行いたい企業
③ステップメール(MA)
例えば、ECサイトで商品をカートに入れたが購入しなかった場合に「カートに残っている商品がありますよ」と送られるメールや、それでも購入しなかった場合に2日後に送られてくるクーポンメールのことを指します。このようにユーザーの行動ごとにステップメールを送るのも、1to1マーケティングの手法のひとつです。
MAでは、「〇〇の行動をしてから〇日後にメール送信」などの設定ができるので、セグメントに合わせて1to1に近い形でアプローチができるようになります。
・オススメ企業:LTVを向上させたい企業/中間コンバージョン(資料請求など)の先に本コンバージョン(契約)などステップを設けている企業
④ポップアップ
WEBサイトに訪れた時に出てくる、小さなウィンドウのことです。(下記参照)
訴求力が強く、ユーザーの行動に合わせて出し分けることができるので、サイト訪問者を指定のページに誘導するのが得意なツールです。
・オススメ企業:サイトの直帰率が高い企業/CVRを向上したい企業
“SYNALIOでの1to1マーケティング”
ここまで説明してきたように、いかにユーザーを理解し1to1のアプローチを行うかが、これからのマーケティングでは重要になってきます。SYNALIOでは顧客理解のために「Conversation Tech(会話科学)」を用いています。チャットボットを介してユーザーと「会話」をすることで、今まで理解しきれなかったユーザーの潜在ニーズやインサイトを理解し、より適切なアプローチが可能になります。
まずチャットボットを用いて行うのは、会話データの取得です。サイト訪問者と会話をしていくことで、サイト内の行動ではわからないユーザーのインサイトの情報を取得することができます。そして取得した会話データをもとに、ポップアップやチャットボットでアプローチを変えることができます。(下記参照)
このようにサイト側から話しかけを行い、会話データの取得をすることで「サイトに訪問はしてくいるけどCVしないユーザー」の訪問目的のヒアリングや、目的に合わせたアプローチができるようになります。
“まとめ”
世の中で当たり前になりつつある1to1マーケティング。インターネット上の情報が飽和状態になっている現代では目的の情報にたどり着く難易度も上がっています。そのため、いかにユーザーのことを理解し、ユーザーごとのアプローチができるかがとても重要となります。ユーザー理解の方法は多数ありますが、まずは自社サービスを理解してもらうために企業側もユーザーの理解を深め、1to1でアプローチができることを最優先に考えてみると、より効果的で満足度の高い結果を出すことができるでしょう。